2016年度「刑事司法ソーシャルワーカー養成講座」

2016.07.01

司法福祉委員会

非行や犯罪の背景には、さまざまな問題が潜んでいます。それゆえ、非行や罪を犯した人の社会復帰には、各種の機関や多様な人々、特に社会福祉士の関わりが不可欠です。すでに軽微な事件を繰り返す高齢者や障害者への支援のため、矯正施設や更生保護施設に社会福祉士が配置され、都道府県の「地域生活定着支援センター」では社会福祉士を中心にした専門スタッフが活躍しています。さらに、被疑者・被告人段階での取り組みも、社会福祉士が関わり各種のモデル事業が開始されています。このような刑事司法のダイバージョン(非刑罰の手続)の動きは、今後さらに加速して行くと考えられます。

その中で、弁護活動に社会福祉士が参加する取組が開始されました。すでに、個別的に実施されている地区もありますが、日本社会福祉士会は厚生労働省の補助金を得て、2014年度に具体的な検討を行いました。東京においては、「東京三弁護士会障害者等刑事問題検討協議会」が結成され、東京社会福祉士会との間で「東京司法・福祉連絡協議会」として協議を重ねてきました。その結果、2015年度より弁護士会と社会福祉士の協働へ向けて本格的に動き始めました。そのため、社会福祉士会は「弁護士と連携できる福祉専門職(刑事司法ソーシャルワーカー/社会福祉士)」を養成する必要性を感じ、前年度に引き続き、第3回の「養成講座」を開催する運びになりました。これまで毎年開催してきた「研修(連続講座)」を修了した方を念頭においた程度の内容になっています。

なお、この「講座」の受講者は、一定の登録要件を満たした方は登録することができ、弁護士(会)の求めに応じて、一定の方式に従って、推薦される形になります。(詳しくは、「刑事司法への関与に関する事業実施要綱」をご参照ください。)
日程
2016年8月20日(土)、21日(日)
時間
10時00分~18時00分(※21日は16時まで)
会場
名称:福祉財団ビル 7階大会議室(東京社会福祉士会事務所のあるビル)
住所:豊島区南大塚3-43-11 地図はこちら
交通:JR山手線大塚駅徒歩3分、地下鉄丸ノ内線新大塚駅徒歩6分
内容
詳細は 以下のチラシ をご参照ください。
2016年度「刑事司法ソーシャルワーカー養成講座」開催案内
募集対象
社会福祉士の資格を有し、都道府県の社会福祉士会に所属していて、かつ、2日間の受講が可能な方。
定員
25人(事前申込制。定員に達した場合は先着順で締め切ります)
参加費
20,000円
(事前納付。担当から参加予定者へ、振込のご案内をメールいたします。受講料が振込まれて、正式な受付終了となります)
申込方法
申込書(上掲チラシの2枚目)に必要事項をご記入のうえ、メール添付して「司法福祉委員会」事務局宛にお送りください(郵便やFAX申込は不可)。
「司法福祉委員会」事務局
E-mail: info.tcsw.shihoufukushi@gmail.com