東京社会福祉士会

2014.04.01

事務局

 2000年4月に発足した成年後見制度は、関係者の方々の多大なご尽力によって、権利擁護のために必要な制度として社会の中に定着し、多くの人々の知るところになってきました。

 ただ、ややもすると、財産管理のみの制度と受け取られがちであることは否めません。しかし本来は、生きるうえで支援を要するさまざまな問題を含めて、二人三脚で意思決定し、手続き等を代行し、支えとなり続けることが、成年後見人のあるべき姿です。

 そうした本来的な成年後見人の職務を果たしうるよう、「身上監護」の実践を具体的に詳述したのが本書です。当会が小賀野晶一千葉大学法経学部教授とともに編集したもので、理念と課題、具体的な業務内容、業務遂行上の留意点を、社会福祉士としての実践に基づいて収載しております。

 社会福祉士でこれから成年後見に取り組んでいきたい方には、そのイメージが描けるように。実践をこれから積んでいきたい方、あるいは振り返りをしたい方には、具体的な場面での問題解決の手がかりとして。様々の用途に応じて、幅広くお使いいただけます。わかりやすく記しておりますので、社会福祉士に限らず、市民後見人の方々にもお役立ていただけるようになっています。

 超高齢化は待ったなし。時代はより多くの良質な成年後見人を必要としています。
 ぜひ皆様のお手元に。


プレビュー

ご購入希望の方は、本会事務局までお問合せ下さい。
価格は定価1,800円(税別)の2割引き(著者割引)にてお渡し致します。
なお、郵送ご希望の方は、送料をご負担ください。

イベント名称

「社会福祉士がつくる身上監護ハンドブック2013」のご案内


版型等: B5判・178頁
出版社: 民事法研究会
発売日: 2013/05
価 格 : 税込1,890 円(税抜:1,800 円)

――目 次――

第1部 身上監護の理念
 第1章 身上監護の意義と位置づけ
 第2章 身上監護実務の基本的な考え方
 第3章 身上監護の現状と課題

第2部 身上監護の実務
 第1章 身上監護実務のチェック表の使い方
 第2章 介護・日常生活維持に関する業務
 第3章 医療に関する業務
 第4章 施設の入退居・異議申立て等に関する業務
 第5章 居住用不動産等の維持・管理に関する業務
 第6章 その他の職務
 第7章 身上監護の視点

第3部 事例で学ぶ身上監護の実際
 第1章 事例の考え方・読み方
 第2章 支援者による施設入居の方針決定後に選任された事例
 第3章 本人にとっての最善の施設選択に配慮した事例
 第4章 同一施設に入居している2人の成年後見人となった事例
 第5章 収入を増やすために障害基礎年金の請求をした事例
 第6章 親族から手術の同意を得ることができなかった事例
 第7章 生活の中で能力を維持することを優先した事例
 第8章 寄り添うことで本人らしさを引き出した事例
 第9章 弁護士と契約し支援をした事例──任意後見から法定後見へ──
 第10章 本人が虐待を受けていた事例
 第11章 コミュニケーションの支援を重視した事例



 

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