日本社会福祉士会の政治的アプローチに関する申し入れについて(更新)

(更新日)2020.03.30
2020.02.19
事務局

 公益社団法人日本社会福祉士会に対して、標記の件について2020年2月17日付で申し入れを行いましたが、3月21日付でその回答がありましたので,その概要を報告いたします。

<日本社会福祉士会からの回答(概要)>
 ソーシャルケアサービス研究協議会(会長:白澤政和氏)が支援する、超党派の「地域共生社会推進に向けての福祉専門職支援議員連盟(以下「福祉専門員支援議連」という。)(会長:田村憲久衆議院議員)」は、地域共生社会を推進していく担い手として、社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士(以下「福祉専門職」という。)の人材を確保し、さまざまな領域で配置義務がなされ、かつ、待遇をも含めた社会的な評価を高めていくことを課題にした議員連盟である。当該議連は、2019年6月6日に設立総会及び第1回総会を開催、設立され、本会もソーシャルケアサービス研究協議会の構成団体として名を連ねている。
 この度は、ソーシャルケアサービス研究協議会の活動の一環として、構成する団体等と共に、福祉専門職支援議連の会長及び事務局長(橋本岳衆議院議員)の政治パーティに参加したものである。

  1. これは、特定の政党・議員を対象にするのではなくあくまでも超党派の政党・議員を対象にアプローチであり、これまでの全国会長会議、総会等で説明してきたことと変わりはない。
  2. 本会における政治的アプローチに関する考え方等については、引き続きニュースや総会・全国会長会議において情報発信していく。
  3. ソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)を活用した情報発信においては、断片的にならざるを得ないことから、会員をはじめとした読み手に的確に理解をいただけるよう十分に留意する。

※後日、日本社会福祉士会のWebサイト上でも本件に関する情報を発信するとのこと。
 ご確認いただければと思います。

 公益社団法人日本社会福祉士会が、2019年11月29日に公式ツイッターに投稿した内容について申し入れを行いましたので、報告いたします。

 
  11月29日、公益社団法人日本社会福祉士会が、「地域共生社会推進に向けての福祉専門支援議員連盟」の事務局長である議員の政治パーティに出席したことを公式ツイッターに投稿しました。
 最初の投稿には議員の名前と政党名だけを記載し、参加の根拠となる議員連盟の事務局長との肩書きを記載しなかったこともあり、特定の政党・会派に偏った活動を日本社会福祉士会の活動として行ったという印象を与えかねないものでした。(という理解を生じさせかねないものでした)
 ソーシャルワークの専門職団体という立場から、望ましい政策の実現や社会福祉士の地位の向上、理解の促進のため政治的なアプローチは重要ですが、そのスタンスとしては社会福祉士の倫理綱領に基盤に置いた活動でなければなりません。
 当会としては、このことに関して当会会員から意見が寄せられていることなどを踏まえ、公益社団法人日本社会福祉士会に対して、下記内容の申し入れを行いました。



1.特定議員の政治パーティに出席した理由と経緯を会員が理解できるよう説明すること。
2.公益社団法人日本社会福祉士会の政治的アプローチに関する考え方を丁寧に発信すること。
3.ツイッターなどSNSを利用した発信に関しては、十分な注意と配慮を行うこと。

以上


令和2年2月17日
公益社団法人東京社会福祉士会
会長 後藤 哲男